書籍は一個人の感想で、効果を保障するものではない

がん、アトピー関連が圧倒的に多い

新聞や雑誌、インターネットで「医師も驚き!余命3ヶ月の末期がんが○×で消えた!」「○△を食べて重度のアトピーが回復!」「△×で子供の身長が半年で10cm伸びた!」など派手なキャッチコピーを掲げた書籍の広告を見た方は大勢いらっしゃるでしょう。

医師から治る見込みがないと判断され、対症療法だけを受けている難病の患者さん、ご家族は藁にもすがる気持ちで、本で紹介されている高額の健康食品を購入しますが、全く効果がなかったという話はよく聞きます。

このように書籍で「病気が治った」などの体験談などを紹介して、その商品を買わせようとする商法を「バイブル商法」といい、がんやアトピー性皮膚炎、リウマチなどの難治性の病気を対象とした健康食品を紹介したものが多くを占めています。

そもそも健康食品は、薬事法に基づいた医薬品としての効果が確認されたものではありません。薬事法では、承認された医薬品以外のものが薬効をうたうことを禁止しており、特定商取引法などでも、広告で事実と異なる表示をすることは禁じています。

したがって、科学的なデータのない効能・効果を広告した場合、メーカーや販売業者は「違法」として処分される可能性があります。では何故、有名な日刊新聞などで上記のような表現で広告を行っている書籍の宣伝が堂々と行えるのでしょうか?

それは広告はアウトでも、メーカーや販売業者とは無関係の第三者が「私の体験」として、「○×を食べ続けて、がんが消えた!」などという内容の記事を書いたり、書籍を発行するのは自由なのです。いわゆるバイブル商法は憲法の保障する「表現の自由」を巧みに利用しているのです。

勿論、書籍やそのライターにメーカーや販売業者が関与していることが明らかな場合には、薬事法違反などで摘発されます。実際にアガリスクやメシマコブの薬効とともに、それらを購入できる店舗を紹介した本が出版されてところ、出版社の社長・ライターと販売業者の繋がりが明らかになり、薬事法違反で摘発された事例などがあります。

効果をうたったものには記事や書籍には、タレントなどの有名人を登場させているものも少なくありませんが、有名人だからといって信頼できるとは限りません、仮に、その有名人の病気が治ったり、ダイエットに成功しても、「その健康食品の効果によるものだったか」は不明です。あくまで、本人がそう思っているという主観に基づいて感想を述べたに過ぎません。

繰り返しになりますが、健康食品に医薬品としての効能は確認されていません。書籍や広告を鵜呑みにして、過度な期待を抱いて健康商品を購入するのは止めたほうが無難でしょう。